エターナルバースデイ

美少女ゲームの感想を書くブログ

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概要

「憧れ」を持たないと入居できない地域の学園で巻き起こるドタバタ劇。


感想

とにかく全部のクオリティが低い
タイトル画面等では比較的よく見えるCGも当たり外れが激しく、総じて商業作品の水準としては物足りない。

主人公・敦の台詞を中心にテキストがガキっぽくて辟易とする。
学園モノだとして考えても精神年齢の低さが悪目立ちしている。

主人公クソガキ伝説

敦は正義感が強く、学園や街のトラブルを全て解決したがる。一方で、授業は全て寝る等、自分勝手な印象も強い。正義の観念を自分の都合良く捻じ曲げることもあり、正義を標榜して暴れ回りたいだけな人種の印象。まあ、最近のSNSでよく見かける存在ではあるが……。

積極性があるのかと思いきやヒロインから告白されているし、ただクソガキなだけ。
この幼稚さは作中でも言及はされているだけあって、思考も行動もほぼ小学生男児である。
この人物像は恋愛アドベンチャーの要素としては完全にノイズだった。
そもそも恋愛になってないし。

2026-02-10-0513-34
「あァ?」という相槌は怒っているわけではなく、敦くんの口癖。告白シーンにすら出てくる
これで自認がヒーローなのは面白すぎる。本当は田舎のヤンキーに憧れてるんか?


その他、悪い点

・モブも含め、口調が荒いというより言葉遣いが汚い人物が多い。丁寧口調のキャラですら言葉の使い方に違和感がある。
・経験豊富な声優が榊原ゆいぐらいしか居ないので、演技のクオリティに関して全体的にかなり気になる。単発ブランドだから(?)か録音環境も悪く感じる。僕は他のエロゲーマーと比べてあまり声優にウェートを置いていない方だが、それでも気になるということは人によっては耐えられないのではと思う。僕は一部ヒロインのボイスを消してプレイした。
・用意出来たBGMの数が少ないことが原因だろうが、日常シーンで多用されるトロピカル●職の亜種みたいな曲を延々と聴かされるので気が狂いそうになる。初心者の時に本作をプレイしていたらエロゲごと嫌いになっていてもおかしくない
・テンポが悪い。5人ぐらいが頻繁に密集するので本題が進まない。


もしかしたら埋もれた名作かもしれないと思ってプレイしてみましたが、この作品は歴史の闇に葬っておくべきです。見つけても買わないでください。

2026-02-06-2346-15

概要

量子力学・哲学的観点から家族の在り方を捉えた風変わりな作品。


感想

本作では大きく分けて2種類の世界が存在する。
並行世界というわけではなく、不安定に重なり合っていて、観測の方法により進む道が確定する。
心情・思想により世界や自身の存在そのものが様変わりしていく意外性とスケールの大きさが面白く、特に式子ルートには驚愕した。確かに森になりたいと言っていたけれども……。
謎の多い筋書きだが、琴子にルートロックがかかっているところからその目的が察せられる。これは、喪った彼女を取り戻すための舞台装置でしかないのだ。

人の死は、受け入れて悲しみを乗り越えなければならない——
そんなのイヤだ!なんて子供じみた抵抗は、徹底的な理詰めと研究により実現される。
歪んでいようが、異常だろうが、狭い世界だろうが、自己満足だろうが、どうでもいい。
取り戻したかった彼らが織り成す団欒は本当に温かくて、
物語を回顧する度、家族の強固な絆に感嘆とさせられる作品だった。


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概要

主人公・赤羽氷河が本作のプレイヤーを認識し、彼と共にハッピーエンドを辿るルートを探し出すメタフィクション。


感想

大好きなメーカーの最新作なだけにマイナスな感想は書きたくないのだが、
期待を超えてこない出来であることは事実だった。

本作では「選択肢」「プレイヤーが場面を巻き戻す」という要素を最初から全面に押し出している。
これを終盤に押し出す作品はいくつか思い浮かぶが、序盤から全開にしていくことで、メタ的でありつつも新鮮な観点で物語を眺めることは出来た。
ただ、ギミックが奇特なだけであって、物語的な面白さに直結しているかは微妙なところ。

バッドエンドを回避する選択肢を選ぶためには「呪言」という錠を「言霊」という鍵で解除する必要がある。
呪言は、例えば真面目な性格の麗羅が「なまけものだ」とするなど不自然なものであり、どう間違っているかなど言霊を手に入れなくても分かりそうな代物である。
ただし、氷河自身が「間違っていると分かっているがその選択肢を選べない」と言っている通り、言霊がないと解除できない。
だから言霊を集めなければいけない。そういうシステムなんだという理解はできるが、
特段そこに面白さを感じる余地がない。物語の円滑な進行をただ妨害しているだけの邪魔な存在に映ってしまう。

この仕組みが不自然である理由は終盤に判明するが、システムが物語的な面白さには繋がっていない点までは覆せなかった。
また、重要な人物の登場頻度が特に序盤ではかなり少なく、感情移入しにくい。
主人公とプレイヤーで明確に線引きされている関係上、キャラクターを愛しにくい構造も相まって他人事のように感じる場面も多かった。
普段は第三者視点(神視点)で物語を眺めているプレイヤーも、感情移入する際は一時的に主人公と一体になっているから、それが阻害されれば感情移入は難しいのかもしれない。


以下はネタバレありの感想




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2025-09-25-0529-14

概要

四季シリーズの秋部分にあたる作品。
長屋暮らしをしている幼馴染グループが、月の力を借りそれぞれの夢を追っていく。
秋と月を題材にしていることから、十三夜や十五夜の概念が頻出する。



感想

緩い雰囲気の下に漂う重たい空気を浴びて、また新島作品をプレイした実感が湧いてきた。
おとぎ話のような、夢想に近い思い出は、秋の記憶として人生を彩ってくれた。
この秋に夜空を見上げて満月を見たならば、きっと本作を思い起こすことだろう。

そんなことよりも結衣菜の声が強い。
これがデビュー作のようだが、耳朶を打つ度に萌えの感情が溢れて止まらなかった。

作中の浮かれた空気を、気が抜けた「ぱぱらー」というBGMで表現する。
「狼男が恋をした」という挿入歌は新島夕のセンスと結衣菜の声が調和していておもしろい。
四季シリーズの他作品にもいえることだが、やはり本作でも音楽面での表現が光っていた。

主人公の二見も弱腰かと思いきや、攻める時は攻めるので嫌いにはなれない。
このキャラクター性で安易な鈍感系に走らなかったのは奇跡といっていいかも。


以下はヒロイン毎の感想。ネタバレ有り。


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2025-09-21-1732-56

概要

3人に分裂した従姉妹の姉達と賑やかな大学生活を送る物語。
時期は12月で、忘年会とクリスマスが主なイベントとなる。
ギャグテイストな作風で、忘年会準備合宿という奇怪なイベントが作中の大半を占めている。


感想

実姉ではないにしても、これでもかというほど姉成分を味わえた。
先にプレイしていたひまちゃき、秋桜の空に と同じくギャグのキレが鋭くて面白い。
主人公がフリーダムな人格なので、姉達の過干渉を鬱陶しく感じさせなかった。
こんなことが出来るのはライターの竹井10日さんだけなのではないだろうか。

ギャグパートとシリアスパートを分断して描いており、重めな話と面白さを両立していた。
本当に真剣なシーンではおふざけ無し。これを徹底してくれたことが嬉しい。
シナリオは掘り下げ不足や設定の粗などもあり荒削りなのだが、それでも十二分に楽しめた。


以下はヒロイン毎の感想


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